起業を成功させる人がやっているたった一つの習慣

私は中小企業診断士として、これから起業をしようとされている方の1on1面談や経営コンサルティングを通して、起業支援をしています。

たくさんの起業希望者にお会いしてお話をさせていただくなかで

・成果を出してどんどん次のステージに進む起業家
・ずっと同じステージにとどまっている起業家

に違いがあることがわかってきました。

目次

違い① 練習試合をたくさんしている

ここで突然ですが、私が中学生のときに入っていたソフトボール部の話をさせてください。


3年生が引退した年の夏、代替わりした2年生チーム(我々)。
まだ打つのも弱い、守備も弱い、守備の連携プレーもできない、だめだめなチームでした。


当時の監督の意向で、8月はお盆休み以外、ほぼ毎日他校へ練習試合をしにいきました。そしてもれなく毎回負けました。


「負けるの嫌だよ、守備の練習したほうが絶対にいいよ」と私も含めみんな最初はぼやいていましたが


8月が終わる頃には、みんな見違えるように打てるようになり、守れるようになり、守備の連携プレーもできるようになりました。


夏休みが終わったあとは、週末の練習試合でできなかったことを、平日学校に戻ったあとで、みんなで反省。それぞれ弱みであるところを練習してまた次の練習試合でできるか、確かました。


結果、最初ダメダメで負け続きだった私達のチームは、3年生の最後の夏には、自分たちの先輩たちと同じように、目標としていた県大会に出場できたのです。

急になんのこっちゃという思い出話しですが、これ、起業とか新規事業開発にも同じことではないかと思ったのです。

同じところをうろうろしている、なかなか前に進めない方は、このようにおっしゃることが多いです。

・商品(サービス)ができていないから
・不安だから
・まだお金をいただけるレベルではないから
・勉強が足りないから

これ、最初にお話したソフトボール部で例えると

・バッティングまだ完璧じゃない
・守備も完璧じゃない
・キャッチボールしたほうがいいよ


って校庭で練習ばかりしているチームと一緒だと思ったんですね。

ソフトボール部の目標って、何でしょう?
間違いなく、試合に勝つことです。

試合に勝つには、まず試合の経験を積まないと、試合で必要なことがわからないんです。

違い② 失敗をたくさんしている

練習試合をたくさんするということは、勝つこともあれば、負けることもあります。

むしろ、負けることのほうが多いかもしれません。

私が在席していたソフトボール部も、代替わりした2年生の夏は、練習試合で負けてばかりでした。地域の強豪校とも練習試合をした際、もうレベルの違いがありすぎて、愕然とした思い出もあります・・・

経営の神様と言われているピーター・ドラッガーもこのような名言を残しています。

間違いや失敗をしたことのない者だけは信用してはならない。

そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことにしか手をつけない。 人は優れているほど多くの間違いをおかす。

優れているほど新しいことを行うからである。

優れているほどあたしい事を行うから、その分失敗もするのですね。でも、その失敗から自分が何を変えなければならないか学ぶからこそ、それまでできなかったことが、できるようになる=試合で勝てるようになる、のです。

違い③ 失敗から学び高速PDCAをしている

・成果を出してどんどん次のステージに進む起業家
・ずっと同じステージにとどまっている起業家

冒頭に戻って、この2つの起業家の大きな違いは

・練習試合をしている
・そこでたくさん負ける=失敗 をしている

ということが分かりました。

最後に、ただ失敗しただけでは、そこで終わってしまいます。

成長する起業家は、まだ商品・サービスが明確になっていない段階でも、お金をいただくorいただかないに関わらず、「この商品・サービスどうでしょう?」と、どんどんフィードバックを受けています。

そのフィードバックは、改善しないといけないこと(=練習試合で負ける)ばかりです。それだけで終わらず、また練習(=ブラッシュアップ)をして、また次の練習試合で試して、またフィードバックをもらって・・・

このPDCAがとてつもなく早いのです。

例えば、教えてもらったことは、まずすぐに試してみます。次の日というレベルではなく、その日中に何かしらしています。

試してみて、自分なりに解釈し、ご自身の事業に生かされています。このPDCAが早いからこそ、成長が早いのです。

まとめ まず3人に「私がやりたい事業」を話してみよう!

これまでの内容をまとめると、次のとおりです。

・練習試合をたくさんする
・練習試合でたくさん失敗する
・その失敗を生かして、商品・サービスを改善する

このPDCAが早い人が、成長する起業家です。

では、練習試合って、どこでやればいいの・・・?
実は、お金をもらわなくても、なにかお客様を探さなくては!と意気込む必要はありません。

まず3人に「私がやりたい事業」を話してみましょう。話すことで、「いいね!」という反応もあるかもしれませんし「え?どういうこと?もっと詳しく教えて」「全然わからない」などなど・・・必ずなにかしら反応があります。そこがブラッシュアップポイントです。

でも、話さなければ、この反応を得ることはできないですね!ぜひ、まずは「話してみる」ことから、はじめてみましょう。

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この記事を書いた人

米澤 智子のアバター 米澤 智子 social impact PR株式会社 代表取締役

中小企業診断士/PRプロデューサー。
うさぎ専門本屋「本屋うさぎ道」店主。

中小企業診断士として累計200件以上の経営診断、起業家のメンターとして1on1コーチング100時間以上をしてきたヒアリング力で、ひとり起業家の「PRすべき魅力」を見極め、発信・PR方法を含めたトータルプロデュースをしています。

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